毎月月末にお届けしているこのマガジン。3月末から連続して、新型コロナウィルスに関わる状況が悪化していることに触れてきましたが、3ヶ月ぶりに好転したことをお話できるようになりました。

5月25日に全国で緊急事態宣言が解除。これからは第2波に警戒しながら、少しずついろいろな日常を取り戻していかなければなりません。

けれども有効なワクチンや治療法が確立されるまでは、完全に元通りというわけにはいかないでしょう。

しばらくはマスク手洗い3密を避けるソーシャルディスタンスを保つなどの習慣は続けられそうです。

テレワークの効果が認められた企業では、今回明らかになった課題をクリアにしながら、より良い形での導入が進んでいくかもしれません。

どのように転んでいくのかわからないのが、自宅待機などを経験した人々の意識の変化

不要不急の外出を避け、必要最低限の生活を回してみて、これまでいかに〝不要不急〟のお金や時間を浪費していたかに気づき、よりコンパクトな暮らしを楽しむ人が増えるかもしれません。

一方で、これまであまり利用していなかったネットショップやお取り寄せ、映像配信などの楽しさや便利さに気づいて、消費を拡大させていく人もいるかもしれません。

あるいは、映画、音楽、観劇、旅行、スポーツ観戦などが、いかに生活に元気をくれていたかを改めて実感し、また出掛けて支援していきたいと感じている人もいるでしょう。

働き方や考え方、市場の形などが変化していく中で、感染予防と経済の復興を両輪で進める方法の模索が続きそうです。

 

もう一つ考えていきたいのは、情報との向き合い方。

感染が広がってから、感染者数の推移をはじめ、これまで以上に情報チェックに時間をかけるようになった人も多いのではないでしょうか。

いつもよりじっくり新聞に目を通せた人、これまではあまり見ることがなかった日中のワイドショーや情報番組を見る機会を得た人、SNSやネットニュースを閲覧する時間が増えた人も多いでしょう。

そこで改めて感じたのは、いろいろな人がいろいろな立場から発信する情報の一部だけを鵜呑みにしてはいけないということ。

中にはフェイクニュースや根拠が不確かなものも混じっています。

何か動きがある度に、賛同と批判が入り乱れます。

パッと目についたものや、拡散力が高いものだけに飛びつき振り回されるのではなく、いろいろな意見に目を通した上で、自分なりの判断をしていくことが大切だと感じました。

 

例えば、今回のコロナ対策。

検査数が少ないこと、諸外国に比べて政府の対応が迷走しているように感じた人からは、いかに日本のコロナ対策が国際的にも評価が低いかという論調が。

一方で、強制的な手段や監視を強いることなく感染爆発の一歩手前で封じ込めたこと、先進国の中でもずば抜けて死者が少ないことは、国際的にも称賛されているという報道も。

海外からも様々な評価がある中、どちら側の声を拾い上げるかで大きく変わります。

気をつけなればならないのは、一部の声を大衆の世論と思い込まないようにすることです。

 

いろいろな情報があふれかえり、情報疲れする一方で、すごい世の中になったなと感じることもありました。

医師のインタビューを切り貼りして、自分たちの持っていきたい方向へ印象操作したようなメディアの放送後、ご本人がきっぱりと否定したSNSの声が拡散され、報道局が謝罪する事態になりました。

過去の人出の多い映像を最近のもののように放送した時も、SNSで指摘する声が続出し、謝罪する騒動に。

誰もが発信する力を得た今、情報は一部のメディアだけが発信し得る特権的なものではなくなったということ。

玉石混交ではあるものの、様々な専門家の意見が集約しやすいこと、直接会うことが難しいような人の声も目にすることができるようになったことは、WEBやSNSのすごい力だと感じます。

しかし匿名性の高いネット上でのモラルが問われるような事件も起こりました。

ITの発展は、コロナを契機に加速したものとは言い切れませんが、その有用な活用方法については、コロナをきっかけに見つめ直される側面も大きいのではないでしょうか。

 

個人的には、経営に負担がかかる業界も含め、多くの人が自分にできることに努め、感染爆発や医療崩壊を防ぎ、何よりも優先されるべき人命の被害を抑え込めたことは、本当に素晴らしくお互いに努力を称え合っても良いことだと感じています。

そして批判するエネルギーを、困っている人の救済手段や今後どうしたらより良くなるかなど、より前向きなで具体的な方向に置き換えていくと、社会全体が助け合いより早い立ち直りにつながるのではないかとも。

 

近代社会で誰も経験したことがないほどの感染症に世界が直面し、その危機から抜け出していく過程もまた誰も経験したことがないものになります。まだ答えはどこにもありません。

それぞれが持っている知識やアイデアを共有し、一人ひとりの前向きな思いを結集し、みんなで後世にまで胸を張れるようなアフターコロナの社会を築いていきたいものですね。

 

今月はまだ、マガジンの会議の集まりを避けたため、主観の強いコーナーになってしまいましたが、来月くらいからはまたメンバーの皆の意見も交え、このマガジン自体もより良い方向への進化を目指していきたいと考えています。

 


クイズに答えて、クオカードをもらっちゃおう。

今月のマガジンの中からクイズが出題されています。

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